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高森明勅
2016.8.27 01:00

『WiLL』またぞろ「不敬」のオンパレード

『WiLL』10月号が「天皇陛下の『お気持ち』」特集。

執筆陣は東京大学名誉教授・平川祐弘、
同じく東京大学名誉教授・
伊藤隆、
外交評論家・加瀬英明ほかの諸氏。

一読、余りの無知、不遜、不敬に呆れ返る。

平川氏いわく、
もしも陛下の私的なご発言通りご退位となると、(皇室典範の)
改正を急がねばならないが、生前退位を認めるとなれば、
まず政治的利用が心配される。
私は現行法で対応できる摂政を置くことが無難な措置かと思う。
だがそうした措置はとらずとも、皇族方が天皇皇后のおつとめを
代行することは可能なのである。
(雅子妃殿下の適応障害に絡み、皇室典範に新しく)
適応障害の皇族の臣籍降下に関する規定も設けて
いただくことにな
るのではないか。
…天皇家が続くかぎり、
たとい天皇が御不例になられようとも、
日本は続く。
社会に停滞が起こるとお考えならば、それはおかしい」と。

伊藤氏いわく、
「実際に天皇のお言葉をお聞きして、
これにも違和感を覚えざるを
得なかった。
酷いオーバーワークをなさっていることはその通りであろうが、
常々それほどまでになさらずともと思っていた私には、奇妙な感じ
をぬぐい去ることが出来なかった。
…『摂政』の規定もあることであり、どうしても退位を
しなければならぬということではないのではない
かと思うのである。
…前天皇と現天皇との2人の天皇(
つまり象徴)がおられる
というのはどうも奇妙な事態としか考えられないのであ
る」と。

加瀬氏いわく、
「(天皇陛下が)お言葉を読まれたのを謹聴した。
ご高齢によって、
お疲れになられた、と訴えられた。
…これは、
天皇によるクーデターだった。
明治天皇によって定められ、
現憲法下で継承されている皇室典範は、
天皇の譲位を認めていない。
お言葉のなかで、
皇室典範が定めている摂政制度を斥けられたが、
天皇が法を改めるよう要求されることは、あってはならない」と。

引用しているだけで、ハラワタが煮えくり返る。

どいつもこいつも(と敢えて言わせて戴くが)、
無知、
理解力の無さ、事実誤認、不遜、不敬の程度が、想像を
絶して甚だし過ぎる。

これらの発言の酷さについては、もはや私が改めて一々、
摘発する迄もないだろう。

編集部はこれらの原稿を見て、頭を抱えたのか。

それとも、足並みを揃えたその底抜けの「異常さ」に
気付かなかったのか。

よくも、そのまま活字にしたものだ。

世論調査では89%とか、94、3%という圧倒的多数の国民が、
陛下の譲位へのをお気持ちを真摯に受け入れる中で、
何故このような連中が長年、いっぱしの「保守」系知識人と
錯覚されて来たのか。

それが一番、不思議で腹が立つ。

私は『月刊Hanada』10月号に
「ご譲位の“玉音放送”
と国民の責務」と題する一文を寄せた。

同誌でも、久保紘之氏が「『生前退位』問題で一番気になったのは、
新天皇即位後に行われる大嘗祭(だいじょうさい)がどういう形で
残されるのか、という点です」などと述べて、
学界では既に
何十年も前に否定された折口信夫(しのぶ)の「
天皇霊」説を
いまだに振り回している。

山折哲雄氏への批判でも指摘したように、
前近代の大嘗祭はむしろ「生前退位」を前提に行うのが
ノーマルな形。

大嘗祭をごとごとしく語るのであれば、
せめて『延喜式』
位は読めよ、というお粗末な話。

それが「一番気になった」というのだから、他は推して知るべし。

どうも天皇・皇室については、世の“知識人”なるもののレベルが、
余りにも低く過ぎる。

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緊急開催!!


天皇陛下のお気持ちをなぜ叶えないのか?」

平成28年9月11日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

911日(日曜)、「ゴー宣道場」を

緊急開催します。

天皇陛下のお気持ちをなぜ叶えないのか?

政府は皇室典範に手を付けず、「一代限りの特別立法」で

済ませるつもりです。

決死の覚悟で「お言葉」を表明された天皇陛下のお気持ちを

踏みにじることになります。

 

我々は陛下を応援します。

天皇陛下は孤独ではない。

我々は「承詔必謹」だと示しましょう。

 

急な決定なので、師範の都合が合うかどうか心配だったの

ですが、高森氏が「最悪2人だけでもやる」と言い、

笹さんも泉美さんも理作氏も即決OKでした。

 

一般参加者を募集しますが、例え少人数になっても我々は

開催します。

設営隊の諸君は何名集まるか?

ただちに確認してください。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成28年8/31(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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